身のまわりをふと眺め、モノ持ちのよさを自賛することがよくあります。現役の30cm定規は、小学生のときに招かれた友人の誕生日会でいただいたもの。辞書は買い足しているものの、小中学生のころに愛用していたものも併用しています。衣類や靴は10年組(当然流行からはほど遠くなりますが)。仕事の社判用スタンプ(赤・黒いずれも)に至っては、初めて事務所を借りたときに揃えて以来23年を経て、いまだに活躍しています(インクの長持ち具合は凄い!)。もちろん、傷んだり機能を果たせなくなったりしてさよならをした品々もありますが、どちらにしても相応の歳月をともにするので、モノを選ぶ時はいつも真剣です。一度手にすると、飽きずに使い続けます。気に入ったモノと出会い、長い時間をいっしょに過ごすと、いわゆる愛着が生まれ、ある種の交流を覚えます。捨てるときは「さよなら。ありがとう」と声をかけ、処分して(お別れをして)います。ずいぶん昔、まだ子供のころ、ネイティブ・アメリカン(当時はインディアンでした)の言葉で、すべてのモノには魂が宿っている、という話を耳にしたことがありました。その言葉が今も頭に残っています。たとえプラスティックのコップでも、製造に関わったすべてのモノ(人や素材)の魂が宿っているはずだと思ってしまいます。モノとの出会い、大切にしたいものですね。(次回は7月18日頃に😊)