幽玄なる時空への旅。

ユニットメンバーとして参加する表現運動「ココロミ プロジェクト」のリーダー・齊藤文護さんの名代として、5月4日、金春流宗家継承披露能を拝能しました。ところは、宝生能楽堂(東京・本郷)。主な番組は、「翁」「半能 高砂」「狂言 福の神」「能 佐渡」。観世流、宝生流、金剛流の各宗家の仕舞(舞手が紋付・袴姿で、4人程の地謡だけで舞う)という華も添えられ、休憩を挟み5時間を超える舞台でした。八十世から八十一世へ。能楽最古の歴史を有する金春流の継承の晴れ舞台が、僕にとっての初めての能体験というありがたさ(というよりも恐縮の極み)。歌舞伎座へは何度も足を運んだことがあるものの、狂言すら一度きり、という心許ない身。大緊張で迎えた当日でしたが、入念な予習が功を奏したのか、幽玄な時空旅行を堪能することができました。空間を自在に操る舞手の美技。光を呼び込み、変化を促す衣装。心を連れ出す声。風の如く緩急を付ける鼓、笛、地謡。絵巻物語を観る思いで、時に押し寄せる心地よい眠気もそのままに、しばし、心を漂わせました。観能体験で、あなたも室町時代へ出かけてみませんか。
次回は5月20日頃に😊)