ほぼ隔週刊詩

隔週のほぼ水曜日にお届け/作品集からご紹介しています(一部 書き下ろし)

(#58/0702)

 

あれは 夢でしょうか

それとも 遠い日の記憶でしょうか

小さな屋根の下 ひとりで ひざを抱えている私

何に怯えているの? 何に傷ついたの?

 

これは 罰でしょうか

それとも 与えられた試練でしょうか

大きな空の下 ひとりで 道を探している私

何処に向かっているの? 何が待っているの?

 

その花を摘まないで ふるえている その花を

お願い それは私なの

 

それは 希望でしょうか

それとも 誰かの嘘でしょうか

かすかな光に向け ひとりで 歩きはじめた私

何も持たないまま 何も変わらないまま

 

その花を摘まないで ふるえている その花を

お願い それは私なの

お願い それは私なの

 

(『花の歌』より)

 

(#57/0617)

 

あなたが どんなであろうとも

あなたは 愛されているのです

世界があなたを裁いても

あなたは 守られているのです

星の光が とどくでしょう

風の歌が なでるでしょう

 

あなたが どんなであろうとも

あしたは かならず来るのです

その日があなたに迫っても

あなたは 輝いているのです

波の音が きこえるでしょう

鐘の音を 感じるでしょう

 

あなたは 生きているのです

 

(『神記憶』より)

 

(#56/0603)

 

その水の声が聞こえたら

不安に光が射すだろう

不和の剣は収まるだろう

その水の声が聞こえたら

 

(書き下ろし)

 

(#55/0520)

 

だいじょうぶ 言葉には 見えない力があるらしい

だいじょうぶ 言葉には 救いの力もあるらしい

 

あの日 この胸を痛めた 忘れられない ひとこと

あの日 この胸に誓った 激しい あの思い

 

だいじょうぶ 言葉には いやしの力があるらしい

だいじょうぶ 言葉には ゆるしの力もあるらしい 

 

信じて行こう 生かされた今を

笑って行こう なんにもなくたって

 

信じて行こう 生かされた今を

笑って行こう なんにもなくたって

 

だいじょうぶ 言葉には 見えない力があるらしい

だいじょうぶ 言葉には 救いの力もあるらしい

 

(『DAIJOB』より)

 

(#54/0506)

 

私の味方は誰でしょう 

隠した涙を知っていて 

心細さを知っていて  

笑顔の訳を知っている 

そんな味方は誰でしょう 

それは私の胸のなか 

秘密の扉の奥にいる 

ワタシという名の私です  

いつでも受け止め認めてくれる 

私の味方はワタシです

 

(『言の葉Bar』より)

 

(#53/0422)

 

このかなしみは 誰のモノ

去ってしまった 彼のモノ

ひとり残された 我のモノ

 

ハナが咲くのは 何のタメ

ミツで生き抜く 蝶のタメ

アシタ生まれる 命のタメ

 

このかなしみは きっとハナ

アシタにつづく きっとミチ

 

(『神記憶』より)

 

(#52/0408)

 

コップの水がたまったら

あふれて倒れて空になる

そっとこの手で立て直し

コップの水がたまるまで

気にせず生きていくのです

その繰り返しでいいのです

 

(『ワタシへのメッセージ』より)

 

(#51/0325)

 

『誰かのために生かされている』

 

ワタシは誰かのために生かされている

どうしようもない

この悲しみを 分かち合うために

ワタシは誰かのために生かされている

抑えようのない

この怒りを 慰め合うために

ワタシは誰かのために生かされている

救いようのない

この寂しさを 語り合うために

ワタシは誰かのために生かされている

拭いようのない

この不安を 支え合うために

だから・・・・

閉じ込もらないで

黙り込まないで

まだ会えぬ 誰かのために 声をあげなくては

ワタシは 生かされているから

 

(『よわねこ詩作家修業日記』より)