ほぼ隔週刊詩

隔週のほぼ水曜日にお届け/作品集からご紹介しています(一部 書き下ろし)

(#150/0522)

「愛」

 

それは、あたたかいのでしょうか。

それは、まぶしいのでしょうか。

それは、つきないのでしょうか。


探し回っても見つからなくて。

手を伸ばしても届かなくて。


それは、形のないものでした。

それは、私も持っていました。


誰かに伝えると、色を変えて。

誰かに分けると、温度を変えて。

つまりは私を変えてくれるのです。

あたたかくて、まぶしくて、決してつきないものでした。

 

(『しあわせの窓』より)

(#149/0516)

「いのち」

 

捨ててしまいたいと、思ったことがあります。

授かったことも忘れて。

代われるものならと、祈ったことがあります。

残された意味にも気づかず。

見たことはないけれど、私に備わり、

身体と出会い、こころと出会い、

今という時間を私に与えてくれる。

晴れ渡る空が、吹き抜ける風が、さえずる鳥が、

独りじゃないと教えてくれる。

一緒にあるよと歌ってくれる。

私を今日も支えているのは、

奇跡に満ちたそのチカラ。

いのちという名の私の宝。

 

(『しあわせの窓』より)

(#148/0508)

「ひとりぼっちを持ち寄って」

 

ごめんなさい

わたしは共感できないの

あなたを否定する気はないの

あなたの思いと違っているだけ

 

ごめんなさい

わたしは共有できないの

あなたを遠ざける気はないの

あなたの興味と違っているだけ

 

ひとりぼっちを持ち寄って

ひなたぼっこができたらいいのに

 

(『いただきもの』より)

(#147/0403)

かえりみて

かえりみて

みちのうえには はなもなく

 

あおぎみて

あおぎみて

そらのさきには つてもなし

 

つつしみて

つつしみて

そのあやまちを くいるなら

 

あすもまて

あすもまて

むかえのしるし はなたれて

 

ありがたき

ありがたき

ついのひかりに つつまれる

 

(『あめつちの』より)

(#146/0305)

 #89の再掲