ほぼ隔週刊詩

隔週のほぼ水曜日にお届け/作品集からご紹介しています(一部 書き下ろし)

(#131/0920)

 

対話とは

相手に話しかけながら

その実は

自分に話しかけている

相手の言葉を遮って

すぐに言葉を継ぐ人は

心の影に怯えている

相手の言葉を聞き流し

愚痴や批判が出る人は

天に赦しを請うている

我が身の今を知りたくば

誰かと対話するがよい

 

(書き下ろし)

 

(#130/0906)

 

ありがとう ありがとう

ワタシに言っていたかしら

だいじょうぶ だいじょうぶ

アナタに伝えていたかしら

良いも悪いも違いはないと

上でも下でも差はないと

しあわせよ しあわせよ

ワタシに教えてあげなくちゃ

 

(『ポエムカード 第1集』より)

 

(#129/0821)

 

「20230707036」

 

あなたの望みではなく

宙に漂うものについて

ひとの気をふれさせる

包含するものについて

 

そこには善も悪もなく

あるのは運動

つまりは質量の

移動いうなれば光の軌跡

 

信じるものに従うか?

それで心は休まるか?

見えるものに随うか?

それで正気は保てるか?

 

そこには生も死もなく

あるのは変化

存在の

つまりは造形の

変態いうなれば現象の軌道

 

自覚せよ魂を

嗤えよ今生を

 

(書き下ろし)

 

(#128/0727)

 

「まだまだ行くわよ」

 

言い訳なんて忘れてね

からだを使って進むのよ

 

できないことは数えない

やりたいことが山ほどあるわ

 

顔を上げれば  空に青

となりを見れば 友に夢

 

誰のためでもなくってサ

自分のための”今”だもの

 

背筋伸ばして胸張って

まだまだ行くわよ

 

(『新記憶』~竹宇治聰子様主宰「サトコ教室」30周年記念誌より)

 

(#127/0711)

 

世界の答えはツキアカリ

世界の終りはカタツムリ

 

(『いきるのうた』より)