ほぼ隔週刊詩

隔週のほぼ水曜日にお届け/作品集からご紹介しています(一部 書き下ろし)

(#161/0312)

 

自己否定が謙虚さに窯変し

遜る喜びに気づくとき

そのひとは神の手に抱かれる

 

(『0312のいただきもの』)

(#160/0226)

 

「しらずしらず」

 

しらずしらずに 手にしたコトバ

あるとき 不意に教わるのだ

そこに見つけていたことを

しらずしらずを 手に入れたくて

今日も迷える道を行く

 

(『0209のいただきもの』)

(#159/0212)

 

これがお前の道順だ

正気を失わないように

すべては天の計らいだ

そんな声がこだまする

 

(『0212のいただきもの』)

(#158/0108)

 

合笑

 

こぶしをひらいて

てをたたこう

ほおをゆるめて

えがおをつくろう

今をわかちあうために

2025 正月

 

(『年賀状2025』より)

(#157/1218)

 

#17再掲

 

(『よわねこ詩作家修業日記』より)

(#156/1105)

 

かわりたい。わすれたい。こえたい。にげたい。つたえたい。

かんじたい。のこしたい。とどけたい。わらいたい。なきたい。

おいつきたい。のりこえたい。ほめられたい。

みんなとおなじ。わたしもおなじ。

 

(『泳画』より)

(#155/1023)

 

その水の声が聞こえたら

不安に光が射すだろう

不和の剣は収まるだろう

 

(『ポストカード集』より)

(#154/1007)

 

欲しいモノに手を伸ばそう

見せたいモノでごまかさず

好きなヒトと生きよう

他人のメなど気にかけず

やりたいコトをしよう

やれるコトで休まずに

それが

この世に来たイミだから

 

(『ポストカード集』より)#105再掲

(#153/0924)

 

どうして私が。

涙で問うと。

選ばれたのだと。

聞こえた気がした。

 

どうすればいいの。

無言で叫ぶと。

声をあげるのだと。

届いた気がした。

 

誰かに伝えるために。

誰かを救うために。

選ばれたのだと。

 

どうして私が。

天を仰ぐと青空を

雲が泳いでおりました。

 

(書き下ろし:2018年)#01・#133再掲

(#152/0910)

 

ルールを作ろう

ルールを守ろう

ルールを破ろう

次へ進もう

 

答えを探そう

答えを比べよう

答えを忘れよう

次へ進もう

 

どこに行きたい?

誰になりたい?

はじめに戻ろう

 

(『私へのメッセージ2019』より)

(#151/0731)

 

みないたずらに歩を進め

無益に息を切らしたうえに

からだを痛めつけている

本のページを繰るように

迎える日々を受け入れて

出くわす事象に目を凝らし

魂に宿る記憶を読み返す

それが生きるということなのに

 

(無題 書き下ろし)

(#150/0522)

「愛」

 

それは、あたたかいのでしょうか。

それは、まぶしいのでしょうか。

それは、つきないのでしょうか。

 

探し回っても見つからなくて。

手を伸ばしても届かなくて。

 

それは、形のないものでした。

それは、私も持っていました。

 

誰かに伝えると、色を変えて。

誰かに分けると、温度を変えて。

つまりは私を変えてくれるのです。

あたたかくて、まぶしくて、決してつきないものでした。

 

(『しあわせの窓』より)

(#149/0516)

「いのち」

 

捨ててしまいたいと、思ったことがあります。

授かったことも忘れて。

代われるものならと、祈ったことがあります。

残された意味にも気づかず。

見たことはないけれど、私に備わり、

身体と出会い、こころと出会い、

今という時間を私に与えてくれる。

晴れ渡る空が、吹き抜ける風が、さえずる鳥が、

独りじゃないと教えてくれる。

一緒にあるよと歌ってくれる。

私を今日も支えているのは、

奇跡に満ちたそのチカラ。

いのちという名の私の宝。

 

(『しあわせの窓』より)

(#148/0508)

「ひとりぼっちを持ち寄って」

 

ごめんなさい

わたしは共感できないの

あなたを否定する気はないの

あなたの思いと違っているだけ

 

ごめんなさい

わたしは共有できないの

あなたを遠ざける気はないの

あなたの興味と違っているだけ

 

ひとりぼっちを持ち寄って

ひなたぼっこができたらいいのに

 

(『いただきもの』より)

(#147/0403)

かえりみて

かえりみて

みちのうえには はなもなく

 

あおぎみて

あおぎみて

そらのさきには つてもなし

 

つつしみて

つつしみて

そのあやまちを くいるなら

 

あすもまて

あすもまて

むかえのしるし はなたれて

 

ありがたき

ありがたき

ついのひかりに つつまれる

 

(『あめつちの』より)

(#146/0305)

 #89の再掲

(#145/0221)

 

ひとつやの下にへその緒いくさあり

平和の園は土から病めり

 

(書き下ろし)

(#144/0124)

 

さあ出発だ

昨日の自分とサヨナラだ

怖いのはみんな同じさ

自信なんてなくたって

応援なんてなくたって

それでも前に進のさ

手柄なんてなくたって

理由なんてなくたって

笑顔を浮かべて歩くのさ

さあ出発だ

明日の自分が待っている

今日を信じて待っている

 

(『私へのメッセージ2019』より)

(#143/0117)

 

急がなくていい

歩かなくていい

今日は しゃがんで

うつむいたまま

 

笑わなくていい

話さなくていい

今日は 背を向け

ふるえたまま

 

ふんばれ こころ

倒れぬように

ふんばれ こころ

明日まで

 

(『私へのメッセージ2019』より)

(#142/1229)

 #128の再掲

(#141/1220)

 #42の再掲

(#140/1212)

 

なんにもしなくていいんだよ

空がこんなに青いんだもの

なんにもしなくていいんだよ

元気は迷子のままだもの

なんにもしなくていいんだよ

あんなにがんばったんだから

なんにもしなくていいんだよ

こころは大雨ふってるし

なんにもしなくていいんだよ

笑顔はしばらくお休みだもの

なにかをしたくなるまでさ

こうしていればいいんだよ

 

(『なんにもしなくていいんだよ』大人の絵本のための書き下ろし)

(#139/1115)

 #80の再掲