ほぼ隔週刊詩

隔週のほぼ水曜日にお届け/作品集からご紹介しています(一部 書き下ろし)

(#110/0920)

 

「私の気づき 私の祈り」

 

世界と調和できますように

人類が調和に向かいますように

 

 

(書き下ろし)

(#109/0906)

 

何かを手に入れたくて

誰かにほめられたくて

今日も私の心はざわめく

 

何かを成し遂げたくて

誰かを追い越したくて

今日も私の心はざわめく

 

そのうち昇る雲の中

そこでは消える苦悩の火

 

あるがままを引き受けて

ざわめくままに生きてゆく

 

(『ワタシへのメッセージ2018』より)

(#108/0823)

 

ごめんなさい

誰に向かって謝ってるの?

ごめんなさい

何をそんなに泣いてるの?

ごめんなさい

見覚えのある後ろ姿が

小さな肩を震わせている

誰のせいでもないの

小さな背中に頬当てて

そのままでいいの

私もいっしょに泣きました

 

(『私へのメッセージ2019』より)

(#107/0810)

 

「遺言二〇一九」

 

小さき私のその先に広大無辺な宙がある

何者でもないはずの身に奇蹟の朝が訪れる

鎮守の杜は今日も優雅に舞っている

どこまで行けるかわからない

いつまで生きるかわからない

破産を恐れる貧しさを草は笑う

病に怯える愚かさを石は慰める

思いどおりにならぬ不満を雲はからかう

小さきお前のその先に無秩序な宙がある

何者でもないはずの身に光の波はそう諭す

はじまりはなく

終わりもなく

すべてはただ在り

形を変えて続くのだ

早まるな

比べるな

絶望するな

この世に受けた身命は

何かを成し遂げるためではなく

ただ関わるためなのだ

土から離れるな

水に抗うな

火を隠すな

風を遮るな

空を見下ろせ

静かに枯れる覚悟のもとに

チューブの如き空身に記憶をとおして

ただ関わるためなのだ

何者でもないはずの身に奇蹟の朝が訪れる

鎮守の杜は今日も優雅に舞っている

小さき私のその先に広大無辺な宙がある

 

(『新作集2021』より)