ほぼ隔週刊詩

隔週のほぼ水曜日にお届け/作品集からご紹介しています(一部 書き下ろし)

(#152/0910)

 

ルールを作ろう

ルールを守ろう

ルールを破ろう

次へ進もう

 

答えを探そう

答えを比べよう

答えを忘れよう

次へ進もう

 

どこに行きたい?

誰になりたい?

はじめに戻ろう

 

(『私へのメッセージ2019』より)

(#151/0731)

 

みないたずらに歩を進め

無益に息を切らしたうえに

からだを痛めつけている

本のページを繰るように

迎える日々を受け入れて

出くわす事象に目を凝らし

魂に宿る記憶を読み返す

それが生きるということなのに

 

(無題 書き下ろし)

(#150/0522)

「愛」

 

それは、あたたかいのでしょうか。

それは、まぶしいのでしょうか。

それは、つきないのでしょうか。

 

探し回っても見つからなくて。

手を伸ばしても届かなくて。

 

それは、形のないものでした。

それは、私も持っていました。

 

誰かに伝えると、色を変えて。

誰かに分けると、温度を変えて。

つまりは私を変えてくれるのです。

あたたかくて、まぶしくて、決してつきないものでした。

 

(『しあわせの窓』より)

(#149/0516)

「いのち」

 

捨ててしまいたいと、思ったことがあります。

授かったことも忘れて。

代われるものならと、祈ったことがあります。

残された意味にも気づかず。

見たことはないけれど、私に備わり、

身体と出会い、こころと出会い、

今という時間を私に与えてくれる。

晴れ渡る空が、吹き抜ける風が、さえずる鳥が、

独りじゃないと教えてくれる。

一緒にあるよと歌ってくれる。

私を今日も支えているのは、

奇跡に満ちたそのチカラ。

いのちという名の私の宝。

 

(『しあわせの窓』より)

(#148/0508)

「ひとりぼっちを持ち寄って」

 

ごめんなさい

わたしは共感できないの

あなたを否定する気はないの

あなたの思いと違っているだけ

 

ごめんなさい

わたしは共有できないの

あなたを遠ざける気はないの

あなたの興味と違っているだけ

 

ひとりぼっちを持ち寄って

ひなたぼっこができたらいいのに

 

(『いただきもの』より)